知らないまま終わりたくない
日経がようやく抜け出した感じですが、向こう3年先くらいまで上がるだろうという見通しは立っても、日々の値動きには一喜一憂してしまいます。昨日は510日で、明日はサンクスギビングだからそんなに動かないかなと思っていたけれど、昨日も3指数共に続伸、やっぱり月末は動きますね。「あ、上がった」「あ、下がった」と思っているうちに相場が揺れています。
一時はオープンAIに話題を取られて「Google 大丈夫かな?」と思われていた時期もあったけれど、Gemini3 が出てきて空気が変わりました。触ってみると、ただ情報が早いとか、検索の延長ではなくて、思考の整理や資料の構造化まで一気にやってしまう。あれを体験すると「Google って結局、本質は“検索会社の枠を超えた技術企業”だったんだ」と思わされました。地味に積み上げてきた研究や、眼に見えない基盤技術の強さって、浮き沈みがある市場でもやっぱり裏切らないんですよね。
ニュースでは Google がアメリカで独禁法に引っかかるとか、広告収入の話題がつきません。広告テクノロジーの独占で違法認定されたり、検索結果が広告に偏りすぎて「本当に知りたい情報に届かない」と批判されたり、価値が揺らいで見えた時期もありました。だから私も「Google の価値ちょっと落ちてる?」と思っていました。でも Gemini3 を触った今は、そう感じていたのは“広告モデルだけを見た評価”で、本質的な技術力をちゃんと見ていなかったんだと気づきました。
とはいえ、人間の心に寄り添う部分では ChatGPT の方が勝っていると思っています。雑談の空気や、気持ちの流れを受け止めるやわらかさ。AIが人の隣に立つ未来が来るなら、こういうところが一番大事なんじゃないかなと思います。AIごとに得意・不得意があって、それがまた面白い。
その影響か、ソフトバンクもかなり下がっていて驚きました。決算は悪くなかったのに、大きく売られるということは、市場が“投資会社としての揺らぎ”を厳しく見ているのかもしれません。投資先の明暗次第で振り幅が大きくなるのは魅力でもあり、怖さでもある。ホルダーとしては孫さんにもまたストーリーがあると信じたいけれど、いまはまだ過程の途中という感じがします。
キオクシアが大幅に下がった理由
日経寄与度の高い銘柄だからキオクシアも下がったところで買いたいと思っていたら、まさかの大幅下落。(なんで下がったか ChatGPT 調べてほしい!)と思って調べてもらったら、直近決算が市場予想を大きく下回り、来期ガイダンスも弱め。さらに固定価格契約で NAND の価格上昇メリットを取れなかったという構造的な理由まであって、「これは短期で戻らない下げ方だな…」と納得しました。AI 過熱の反動も重なって、半導体全体が一度立ち止まっているように見えます。こういうときこそ、自分の癖や考え方を冷静に見直すチャンスなのかもしれません。
SBI の株主総会では、北尾社長のパワーを浴びて、年齢じゃなくて“学び続ける姿勢の強さ”を改めて感じました。富裕層らしい長寿の話や、Web3 をさらっと説明するあのスマートさ。世の中がどれだけ変わっても、学びを止めない人はやっぱり強い。それは投資も人生も同じだと思います。
私はといえば、あれこれ興味が飛んでしまう性格で、良くないとわかっていても止められません。でも知らないまま終わりたくない。子供中心の生活から離婚して一人になって、自由になったらさらに好奇心が加速して、心のおもむくままに動いてしまう。傷つくこともあるけれど、それでも“感じることを諦めたくない”って思っています。
今日は久々に相場がよく動きましたね。やっぱりボラがあると楽しい。人生もボラだらけ。だからこそ、知らないまま終わりたくない。