秒速で変わる景色と、私の「帰来」
お宝ポジションは、いつまでもお宝ポジションではない。
景色は、秒速で変わっていく。
昨日、売りでちょっとスケベトレードをしようと思った矢先のこと。
今日は前言撤回のTACOがきて、秒速でちゃぶ台をひっくり返されてしまった。
単なる勘だったのか、それとも必然か、偶然か。やっぱり?
結局、そこが「底」だった。
……ああ良かった、あそこで売りに行かなくて。
でも、そこからの反発がまた忙しい。
踏み上げる相場、揺れる感情
なんでこんなに上げるの?
踏み上げてるのかな?
私は先物ロングを持っていたので、
天国から地獄へと突き落とされる景色を、ただ傍観するしかなかった。
正直、目を背けながら耐える自分を信じていた。
一時は、はっきりと手応えを感じるほどの含み益があった。
「多分もっと上がるだろう」という欲豚ちゃんが、いつものように登場する。
そしてそれは泡となり、自省する。
――この繰り返し。
信じた地合いと、のしかかる重圧
日本の政局やインフレを考えれば、
地合いは上だという自分なりの確信があった。
だから「戻るだろう」と、
意味のない「戻る」という確信を前提に、持ち続けていた。
レバレッジのかかった先物なのに。
一時は、画面いっぱいに広がる、目を疑うほどのマイナスに、本気で青ざめた。
建値からわずか数パーセントの下落。
それだけで、ずっしりと重い含み損が私の心を削っていく。
「どこまで下げるのか……」と、
目を閉じたくなる瞬間を、よく持ちこたえたなと思う。
利確という選択
そして今日。
一気に上げたチャートを見て、ようやく一部のポジションを決済した。
その後も価格はさらに上がっていったけれど、
私は「今日、利確できたこと」を、自分なりの成長の証として受け取りたい。
一時はあれほどあったはずの含み益が、
一巡して確定したのは、拍子抜けするほど小さな数字だった。
利益は当初の想定から大きく削げ落ちてしまったけれど
(あはは、ほとんどないよね。5000円なり)
それでも、あの絶望的なマイナスを耐え抜いて、
プラスで生還できたことが、今の私にはすべてだ。
私の「帰来」
スキャルピングで利益をコツコツ積み重ねる。
それがこの世界の醍醐味なのは分かっている。
けれど、私の 帰来 の性格は、のんびりしている。
急がない。
急げない。
むき出しの感情で闘っている人たちと、私は闘っていない。
ただ、自分自身と闘っているだけなのだと思う。
数字の向こう側
今日、「やっときた」と思って、迷わず一部を利確したポジション。
正直に言えば、残した分の行方にも、
まだ怯えている自分がいる。
4時間足で見た限り、
当分は広いレンジの中での動きかな、とも思っている。
傍から見れば、単なる数字のやり取りに見えるかもしれない。
けれど私にとっては、自分の弱さと向き合うための、終わりのない試行錯誤だ。
利幅はだいぶ小さくなったけれど。
下げて、耐えて、戻ってきたところで、取った。
不完全だけど、一歩ずつ前進だと信じて。