街の景色と、私の新陳代謝
街の景色が、どんどん変わっていく。
先日伺ったHIROは、リニューアルしていた。
けれど、そこで過ごした楽しかった記憶や、大切に扱われたときの色鮮やかな高揚感は、内装が変わっても私の中にそのまま残っている。
メニューは忘れてしまっても、その瞬間に自分の心がどう震えたか。その記憶だけは、形が変わっても消えない。
そしてとうふやうかいも3月末で閉店。
東京タワーの真下にあるあの平屋の佇まい、ロマンチックな夜景。
松茸の美味しいころ連れて行ってもらい、過去を少し振り返る。
またここを味わえて、本当に良かった。
お気に入りの「Rue Favart(リュファヴァー)」が1月25日で閉店。
建設やリフォームの会社がやっている喫茶店で、私はそこへ足繁く通っていた。
大好きだったソフトクリームのアレンジ。
くぅちゃんと一緒に過ごした、あのかけがえのない時間。
ここは、私たちだけの、大切なお気に入りの場所。
若い時は、ちょろり行って、ここでしめてた。
思えば、私の人生も今、大きなリニューアルの真っ只中。
20年住み慣れた家を出る準備。大切だった場所からの立ち退き。
長年演じてきた「完璧な私」を、一度更地に戻しているところ。
かつての私は「理想の形」に執着しすぎて、
ヒトラーみたいに自分も周りも縛っていた気がする。
けれど今は、形あるものが壊れても、
また新しく、もっと素敵な「設計図」を描き直せると知っている。
迷ったり、立ち止まったり、不安でいっぱいになる瞬間もあるけれど。
その時々に見えていた景色は、今の私をつくる大切な一部になっている。
今の私には、肩の力を抜いて過ごしながら、
のんびり自分を見つめ直す時間が必要なのだと思う。
「大丈夫、なんとかなるよ」と言ってもらえるだけで、
ふっと笑えて、少し前を向ける気がする。
そんな小さな言葉や空気に、今はただ感謝している。
20年前からストックしてきた、たくさんの設計図たち。
クチーナのキッチンは、今は自分の力では絶対買えないけれど。
……いつかまた、自分の力で買うくらいになってやる!
楽しかった思い出は、美しい記憶のまま心の中に
さようなら、消えゆく景色。
住み慣れた景色が変わっていくのはやっぱり悲しいけれど。
不完全でも、前より自由になった私で、のんびり前を向いていこうと思う。