立ちすくむ夜に思うこと

最近、いくつかの予定が重なっては流れていきました。
その瞬間、頭の中が真っ白になって、ただ立ちすくむような感覚。
「そっか、そうなのね」と自分に言い聞かせながら、
気づけば涙がこぼれていました。

壊したくない関係や、守りたい空気があると、
人は本音を飲み込むことで、自分を守ろうとします。

なんとなく気づいていながら、直前まで触れずにやり過ごした。
けれど、黙って飲み込んだその瞬間に、
いちばん深く傷ついていたのは、自分自身でした。

本当に苦手なことがあって、以前にも何度かきちんと伝えたつもりでした。
それでも、また同じことが繰り返される。
向き合うべき瞬間に、目の前の人が意図的にまったく違う景色を見ていた。
それに気づかないふりをした自分が情けなくて、
でも、きっと変えられない本質を見た気がして、
心のどこかで、すっと距離を感じてしまった。

ああ、私はまた自分の気持ちを後回しにしていたんだな、と気づく時間。
向き合うって、こんなにも難しいことなんだと、改めて思いました。

今日は冷たい風の中を歩きながら、ふと立ち止まりました。
その風が、張りつめた心を少しだけ緩めてくれるようで。
この時期特有の澄んだ空気が、複雑に絡んだ感情をそっと解いてくれる気がしました。

あの立ちすくむような感覚も、きっと今の私を形づくる一部なのだと思いました。

思うように進まない日があっても、
完璧にこなせない自分に落ち込むことがあっても、
それでも、誰かに流されず、自分の時間と心を取り戻していける人でありたい。

正しさより、自分らしさで選びたい。
まだ輪郭は曖昧でも、この迷いごと抱えたまま、前に進んでいこうと思います。

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