【旅館清掃の気付き】綺麗を維持する難しさと、志ある清掃に必要なこと

旅館清掃で感じたことと綺麗を維持する難しさ

久しぶりに旅館の清掃へ。
墨田区のスカイツリーが屋上ルーフバルコニーから見える、一棟貸しの旅館です。
ここはオーナーが中古で購入し、リフォームをした物件。

私は半年くらい前からこちらにお世話になり、
当時は旅館業を目指している人たちが何人か清掃のバイトに来ていましたが
自分の宿を開業したりして巣立っていき
最近は単発のバイトさんが多くなってきたと聞いてはいました。

私を育ててくれたのは、清掃で歴の長い方。
チェックは厳しいけれど、言い方はいつも穏やかで、学ぶことが多い人でした。
私はその方と組むことで成長できる気がして、いつもペアを希望してシフトを出していました。

私がバイトを始めたとき、すでにオープンから1年経っていたのに、
お部屋はまるで新築同然のように綺麗で、ピカピカが保たれていました。
だからこそ「綺麗を維持する清掃」ができていました。

しかし、ここ数か月ほどで、その状態が少し変わってきたように感じます。

今日はなんだか胸が苦しくて、
ハウスダストなのか、カビなのか、空気が重い。
以前のように見えないところまで整えられている感じがなく、
“見えるところだけ”が掃除されているようで、あちこち気になってしまいました。

もちろん、人によって「気になる場所」や「綺麗の基準」は違います。
責める気はないけれど、私が前に入ったときのあの“新築同然のピカピカ感”は
なくなっていて、少し寂しくなりました。

“綺麗を維持する”清掃と、
“一度落ちた状態から元に戻す清掃”は、同じ掃除でもまったく別物。
そこに難しさがあることを改めて感じました。

新築の物件がもうすぐ出来るので、そこではシフトを増やして、
見えないところもピカピカに保てるようにしたい。
私自身も完璧ではないけれど、
“どうしたら皆が志高く働けるのか”と、今日は改めて考えさせられました。

いつか自分の物件を持つことになったとき、
あの“新築同然の綺麗さ”を維持できる仕組みを作りたい。
その想いが、またひとつ強くなりました。

やるからにはプロ意識をもって取り組みたいです。