私のご褒美
それは、娘が私に時間をかけてくれる時。
一緒に住んでいても、あちらからこちらに寄り添ってくることは年に数回しかない。
よっぽど暇で、よっぽどご機嫌が良い時。
今日は、その時がきた。ママのメイク変だから今日私がやってあげる!
もう、あと1年しか一緒にいられない。だから、これが最後かもしれない。
若い子が、私の顔をぺたぺた触ってくれて、最新の韓国コスメやデパ地下コスメで仕上げてくれる。
あのね、私おばさんだから。涙袋とか、いらないんですけど……
って内心思っても、そういうことは言わない。
どんな顔になろうがとにかく嬉しい!
キャバクラに行くおじさんの気持ちがわかる(笑)
「せっかくメイクしてあげたのに、ふける色しかない」
「ママの顔に合ってる色が一つもない」
……え?そう?
特別違いが分からない、と言うと真顔で
「色盲?」
と聞いてくる。いや、違うけどさ。
顔を、まるで絵画みたいに仕上げていく動画世代。髪の毛のセットまで、本当によきよき。
「その服もママの顔に合ってない。脱いで」
お願いもしてないのに、かわいい服を2着持ってきて「どっちがいい?」って。
撮影場所も「部屋が暗すぎる」とリビングへ強制移動。撮影場所までこだわるんですかwただのメイク確認の写真なのに。
「よくこんなんで生活できるね」
と、罵倒。
本当に、追い越されちゃったな。
でも、そんな娘のことを「愛おしく」思う、母50歳。
彼女の指は、とっても細くて白い。
私の指は、血管が浮き出て、太くなって、なんだかしわしわになってきた。
悲しいけど、現実。
子離れしてるつもり。だけど、こういう時間がとても私を落ち着かせてくれる。あー楽しかった。本当にありがとう。またいつかこんな日がくるといいな
忘れないように、備忘録。
