50歳、ここからどう生きるか。離婚後に気づいた「人生の折り返し」の本当の意味 | ATAYC

Life Reset at 50

頂点じゃなくて、
ここからどう生きるか

Essay / Life Reset

50歳、頂点じゃなくて、
ここからどう生きるか

2025 · ATAYC

離婚して50歳になって、人生の折り返し地点だって、どこかで思っていた。

でもふと気づいた。

これは横に伸びる折り返しじゃなくて、ピラミッドの頂点みたいなものなんじゃないかって。

ここからは下り坂。気力も体力も、心がけ次第でゆるやかにも、あるいは加速度を増して落ちていくのかもしれない。

経理事務を20年やってきた。

そう言えば聞こえはいいけれど、実際は元夫の会社で、緩く働いていただけだった。

24歳で結婚してから、私の世界はとても狭かった。子どもと夫、そしてその周りの人たち。それ以外の社会と、ほとんど接点がなかった。

今日は八百屋のおじさんとしか話していない、そんな日も普通にあった。

若い頃はワンオペ育児だった。気づけば「外で一人で生きる」という感覚がわからなくなっていた。

離婚してから働こうとしたけれど、うまくいかなかった。

満員電車に揺られて、慣れない職場で働いて、帰ってきたら子どものお弁当箱を洗って、犬の散歩をして、また寝て起きて仕事。

その繰り返しに、心も体もついていかなかった。

みんなこうやって生きているのに、と思っていた。でも私には、それができなかった。

子どものためにと思って頑張っていたけれど、その子どもとも、価値観も話す言葉も違う。共感してもらえる場所が、どこにもなかった。

全部、自分だけで背負っていた。

年齢だけ重ねて、キャリアもない、覚えも悪い。そんな自分を、どこかで責めていた。

それでも生きていかなければならなくて、自分なりの答えを出した時期がある。

正解だったかどうかは、今でもわからない。ただ、あの選択がなければ今の私はなかったとも思っている。

疲れているのに眠れなくて、気づけば何も考えないまま一日が終わっていく。涙は出るのに、そこに感情がついてこないような感覚。ただ、こぼれていくだけ。

しばらくして、その場所を離れた。

今は違う形で、自分のペースで社会と関わっている。完全に正解とは言えないけれど、あの頃よりずっと、自分でいられる気がする。

残りの人生、好きなことをして
生きていきたい。

子どもたちのために、できることはやってきたと思う。だからこれからは、自分のことを考えてもいいんじゃないかと思っている。

一人は寂しい。でも、誰かに依存して生きるのも違う。

これから先、誰かと一緒に生きる未来があったとしても、それは「委ねる」のではなく、「並んで歩く」ものでありたい。

人は老いていく。それは確実なこと。だからこそ、どう生きるかを、自分で選びたい。

誰に笑われてもいい。自分がいいと思える人生を、自分で選びたい。

そして、できればその隣で一緒に笑ってくれる人がいたら、それはきっと、とても幸せなことなんだと思う。

50歳。

ここが終わりじゃなくて、
これからをどう生きるかを考える地点。

私は今、その途中にいる。
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