日銀の利上げを見ながら、円安の動きに少し怖さを感じた日

昨日、植田総裁による日銀の利上げ発表をきっかけに、ドル円が大きく動きました。

利上げと聞くと円高になるイメージを持つ人が多かったのか、OANDAラボのオープンポジションを見ると、ドル円はショートを持っている人が多い状態だったように見えます。

昨日はもっとショートが多かった記憶があり、その後の上昇で損切りに追い込まれた人も少なくなかったのかもしれません。

これだけポジションが溜まっている状態だと、反対売買が入りやすくなり、結果として円安がさらに進みやすくなるのかなと感じました。

さらにOANDAのデータを見ていると、160円付近でもロングを持っている人がまだいることに、正直少し驚きました。

アメリカは今後の利下げが意識されている局面だと言われていますが、日本は30年ぶりの利上げで、しかも0.25%という小幅な引き上げに、ここまで時間と労力をかけています。

それを見ていると、日本はこの先どうなっていくのだろうと、素直に考えてしまいます。

最近の円は、新興国通貨のようなボラティリティが出る場面もあり、正直なところ少し怖さを感じることがあります。

有識者の中には「この程度の利上げでは、結局は円安基調が続くだろう」と話す人も多く、私自身もその流れはある程度想定していました。

ユーロ円は183円台まで上昇しました。

これが一時的な動きで終わるのか、それとも何かの始まりになるのかは、まだ分かりません。

そうならないことを願いつつ、これからも慎重に見ていきたいと思います。