子どものため、のつもりが——実は私の依存?
私は長く専業主婦で、元パートナーの事業の秘書的業務や経理を担当してきました。
子どもが大好きで、手をかけられる環境にあったから、ずっと「家族のために頑張る」が私の生き方でした。
でも、ある社長さんに「まだ子離れできてないんじゃない?」と言われてハッとしたんです。
私は“あの子のため、この子のため”って、失敗しないようレールを敷いていたのかもしれない。旅行でも、無意識にそうしていたのかも。
調停の頃——どん底でつかんだ視点
子どもが中学生の時に調停が始まって、「私が頑張らなきゃ」と無我夢中。
自分が何者でもないような無力感と、父親が簡単に“手を引く”現実への失望。
そこで私は、守るつもりが過干渉になっていた可能性に気づきました。
不思議と嫌な感じはなく、「事実だよね」と受け止められた。
そして決めたんです。これからは、子どものため“だけ”じゃなく、自分のためにも生きる。
優しさの本質ってなんだろう
優しくしてくれたら、優しく返したい。それは人として自然なこと。
でも、違和感を覚えた時は、その感覚をなかったことにしない。
育った環境や貧富の差があっても、やっぱり根っこにあるのは“愛”。
愛された実感が、自己肯定感を育て、人を強くする。
私はそれを子どもたちに手渡せたと信じています。
心が揺れた夜、そして私の決意
「守ってあげたくなる」と言われて、正直ちょっと心が揺れた。
「僕みたいな人が必要だよ」という言葉も優しかった。
でも私は、その“安泰”に安住して20年後に突き放された痛みを知っている。
だから、どんなに優しくされても、決めるのは私。未来が描けない人とは一緒にいられない。
守ってあげるという人と、隣で一緒に走ってくれる人
私はやっぱり、一緒に泣いたり笑ったりしながら走っていける人がいい。
成長できる過程がとても大事だから。
誰かに頼るでも、突き放すでもなく——
共に成長できる仲間がいること、それが本当の“大切さ”なんだと気づいた。
人生の折り返し地点——第二のスタートライン
子どもは成人、大学卒業も目前。同年代でも、まだ小学生のママもいる。
本当にライフワークバランスは人それぞれ。私は若い時間を子育てに注いだから、今は第二の人生を丁寧に歩きたい。
その優しさを、今度は同じように悩む人へ手渡していく——そんな循環をつくりたい。
高市総裁誕生で感じた“信念の力”
信念を持って進む姿は、女性の活躍に希望をくれる。
「役割を演じる」のではなく、自分が輝ける場所で、自分の好きに本気になる。
好きだから続く。続くから輝く。私もそうありたい。
まとめ:女性のライフワークバランスは“共に走る存在”と“自分を大切にする”の両輪
| テーマ | 気づき |
|---|---|
| 子離れ | 守るつもりが依存に近づくことも。線引きは“気づき”から。 |
| 自己肯定感 | 愛された実感が土台。だから人は強く、優しくなれる。 |
| 自立 | 安泰に安住しない。“決めるのは私”という姿勢。 |
| 関係性 | 守られるより共に走る。泣き笑いを分かち合い、成長を大切に。 |
| これから | 好きに本気で、続けられる場所で輝く。第二の人生を丁寧に。 |