一棟貸しに適した地方はどこ?旅館業を目指して現地視察で見えた「人が集まる条件」
これから一棟貸しや旅館業を始めたいと考える人にとって、どこで始めるかはとても重要なテーマです。
私自身、東京都内での検討に限界を感じ、予算やインバウンド需要の面から、地方都市も視野に入れて静かに視察を始めました。
地方視察メモ①:インバウンドは本当に増えているのか?
5月のとある土曜日、地方都市の駅ホームに降り立ち、周囲を見渡してみると、ちらほら外国人観光客の姿は見かけました。
ただ、驚くほど多いわけではなく、日本人の高齢者が中心で、想像していたほどの賑わいではありません。
現地の様子を歩いて確認してみました。確かに観光客らしい人の姿は「それなり」にいますが、
わいわいとした賑わいは感じられず、「この人出で旅館業を始めて本当にやっていけるのかな」と少し不安になる瞬間も。
外国人が好みそうな神社や観光スポットにも足を運びましたが、そこでも人の流れは穏やかでした。
時期的に桜の季節が終わった直後ということもあり、観光客が少ないタイミングだったのかもしれません。
本当のピークを知るためには、夏や秋にも再度足を運んでみる必要があるかもしれません。
地方視察メモ②:別の地方都市ではどうだったか?
その後、別の地方都市にも足を運んでみました。
こちらは、以前より「インバウンドが増えてきている」と言われているエリアで、確かに外国人観光客の姿を多く見かけました。
ただし、期待していたような“人で溢れ返る”ような状況ではなく、賑やかというよりは程よい人の流れという印象です。
立地的にも都心からのアクセスに時間がかかるため、「ここを目的地にしたい」と思わせる何かがないと、わざわざ来てもらうのは難しいのかもしれません。
強い目的が人を動かす
自分自身が旅行する立場だったら…と考えると、限られた日程と予算の中で「地方へ行こう」と思うにはやはり強い動機が必要です。
その土地でしか見られない景色、文化、体験──それが明確であればあるほど、旅の優先順位が上がるのだと改めて感じました。
たとえば、国宝に指定されているお城を訪ねたときには、外国人観光客が階段を上って天守まで行く姿も見かけました。
また、温泉地ではアジア系の旅行者が何人かくつろいでいる様子もあり、じわじわと世界中から人が訪れている気配も感じました。
ただ、何人いれば「成功できる」という明確な数字があるわけではありません。
でも、その土地に外国人が来ているのを目にすると、やはり「この風に乗りたい」と思ってしまうのです。
📝 今日の気づきメモ(視察まとめ)
観察ポイント | 気づき | コメント |
---|---|---|
外国人観光客 | 一部見かけるが多くはない | 時期によって差が大きい可能性 |
高齢日本人の割合 | 多い | 国内需要を意識する必要もあり |
人気スポット(神社・温泉) | 観光客はいるが閑散 | 一時的なブームかも |
お城(国宝級) | 外国人の姿あり | 強い目的地があると効果的 |
地方全体の人出 | 平日・季節外れは静か | 集客戦略に工夫が必要 |
自分の印象 | 「静かすぎる」と感じた | 夏〜秋の再視察が必要かも |
旅館業や一棟貸しを検討中の方へ
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